コバルト不使用のバルブシート、日本ピストンリングが開発…EV電池需要で調達に課題

バルブシート(イメージ)
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日本ピストンリングは、主力製品の一つであるバルブシートに関し、原材料としてコバルトを使用しない製品を開発したと発表した。

これまでバルブシートの材料には、耐摩耗性向上を目的としてコバルトが使われてきた。しかし、コバルトは、電気自動車の車載用電池に欠かせない原材料であるため市場価格が高騰してきていること、また、希少金属であるため安定的な調達が困難となる可能性があること、さらには、責任ある鉱物の調達という観点でリスクがあること等、サステナビリティ面も含め、課題の多い資源でもある。そこで同社は、要求される品質と性能を確保し、かつコバルトを使用しないバルブシートの研究開発を進めてきた。

同社は、構成要素である粉末の組成見直し等により、コバルトフリーでありながら高い耐摩耗性(同社試験比較)を確保したバルブシートを開発。課題の多いコバルトに依存することなく、従来と同水準の機能を確保できるとしている。

《纐纈敏也@DAYS》

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