海沿い行く列車の運転士を守れ、京都丹後鉄道でサングラス 7月21日から

京都丹後鉄道で「運転士用保護サングラス」の運用を開始
  • 京都丹後鉄道で「運転士用保護サングラス」の運用を開始
  • 京都丹後鉄道が走る風景
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  • 普通列車 運転席前方の現状

海沿いを走る列車の運転士の身体的負担を軽減したい……。そんな思いから、京都丹後鉄道が運転士のツールとしてサングラスを7月21日から導入する。

今回、京都丹後鉄道が導入する運転士用保護サングラスは、偏光レンズ専門のレンズメーカーTALEX社製オーバーグラス(サングラスタイプ)・クリップオン(メガネの上に装着するタイプ)の2種類。列車運転時に前方確認の視認性の向上や、目からの疲労を軽減でき、さらなる安全性向上を図る構え。

なぜ京都丹後鉄道がいまサングラスを採用するか

普通列車 運転席前方の現状普通列車 運転席前方の現状京都丹後鉄道(WILLER TRAINS)が運行を担当する路線は宮津を中心に、宮豊線・宮舞線・宮福線と3路線がある。

このうち、宮豊線・宮舞線は海沿いを行く区間が多く、「海面に反射して、太陽光は強い光となって列車内に差し込む。海面に太陽光が反射する箇所を運行するさい、目が強い光線に長時間さらされる環境にあることから、信号確認などの前方確認時にまぶしさでストレスを感じる状況だった」という。

これまで、運転席に備え付けられたサンバイザーでは前方・左右のすき間から太陽光が入ってくるほか、カーブ通過時や、進行方角が変わるごとの調整、朝夕の太陽が低い位置にある場合はカバーしきれないなど、運転士が負担を感じていた。

1日の疲労度が約20%軽減したという検証結果も

京都丹後鉄道が走る風景京都丹後鉄道が走る風景そこで今回導入するTALEX社製サングラスは、運転士の資格について国が定めた「動力車操縦者運転免許に関する省令」の視機能基準を満たすアイテムを導入。レンズには、色覚に影響を及ぼさず直射日光や反射光をカットし、まぶしさの軽減が図れる「偏光レンズ」を採用した。

また、同レンズ未着用時と比べ、1日の疲労度が約20%軽減したという検証結果もあることから、着用者の状況に応じてオーバーグラス(サングラスタイプ)と、クリップオン(メガネの上に装着するタイプ)のいずれかを選択でき、ストレスのない着脱をめざした。

京都丹後鉄道は今後、こうしたサングラスの導入で、安全性向上や乗務員負担軽減を図っていくという。京都丹後鉄道で「運転士用保護サングラス」の運用を開始京都丹後鉄道で「運転士用保護サングラス」の運用を開始

《レスポンス編集部》

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