ポルシェ初の量産EV『タイカン』の派生ワゴン、『タイカン クロスツーリスモ』(仮称)最新プロトタイプを、豪雪のスカンジナビアで再びスクープした。 エキゾーストシステムは持たないEVであることを逆手にとってか、雪でリアエンド全体をガードし、ディテールを隠しているようだ。リア以外では、タイカンとデザインを共有するスクエアなヘッドライトが露出しているほか、リアスポイラー形状やDピラーのデザインも確認できる。 撮影したカメラマンによると、プロトタイプは、豪雪でのウィンターテストを楽しむように豪快なドリフトを何度も見せていたという。リアクォーターウィンドウにはキックアップされたクロームトリムが見えるが、実際にはテープで偽装されており、最終デザインとは断定できない。 パワートレインは、時期をずらし「4S」「ターボ」「ターボS」のラインアップが予想される。最高出力はそれぞれ571ps、680ps、ターボSでは最大761psのオーバーブーストを発生させる。また0-100km/h加速は「4S」が4.0秒、「ターボ」が3.2秒、「ターボS」では2.8秒。最高速度260km/hというEVワゴンとして最高レベルのパフォーマンスを誇るはずだ。 電圧は通常のEVの400Vではなく、800Vのシステム電圧を備えており、約5分で最大100kmの航続に必要な電力を充電できる。1回の充電での航続は、4Sが最大464km、ターボSが最大412km、ターボが450km(WLTPに準拠)となる。 タイカン クロスツーリスモのワールドプレミアは、最速で2020年内、遅くても2021年初には行われると予想される。 新型車を最速スクープ『Spyder7』をチェック!