ルノー メガーヌ R.S. 新型、最強の「トロフィーR」発表…シビック タイプR に刺客

最大130kg軽量化。エアロダイナミクス性能とシャシー性能の引き上げも図る

1.8リットル直4ターボは最大出力300hp、最大トルク42.8kgm

最大のライバルはホンダ シビック タイプR

新型ルノー・メガーヌ R.S.トロフィーR
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ルノーは5月21日、新型『メガーヌR.S.トロフィーR』(Renault Megane R.S.Trophy R)を欧州で発表した。2019年内に、少量を限定生産する予定、としている

最大130kg軽量化。エアロダイナミクス性能とシャシー性能の引き上げも図る

新型メガーヌR.S.トロフィーRは、新型『メガーヌR.S.』の高性能モデル、新型『メガーヌR.S.トロフィー』をベースに、さらなる軽量化を図るなど、よりサーキット志向を鮮明にした新グレードだ。

新型メガーヌR.S.トロフィーRは、ルノースポールが開発を担当した。アクラポヴィッチ、ブレンボ、ブリヂストン、オーリンズ、サベルトなどのパートナーと協力して、開発が行われた。アクラポヴィッチは排気システム、ブレンボはブレーキ、ブリヂストンはタイヤ、オーリンズはサスペンション、サベルトはシートの開発を手がけた。新型メガーヌR.S.トロフィーに対して、最大130kgの軽量化を実施。エアロダイナミクス性能とシャシー性能の引き上げも図られている。

1.8リットル直4ターボは最大出力300hp、最大トルク42.8kgm

新型メガーヌR.S.トロフィーRでは、新型メガーヌR.S.の直噴1.8リットル直列4気筒ガソリンターボエンジンをベースに、ターボチャージャーや排気系を中心にしたチューニングを行う。この結果、新型メガーヌR.S.トロフィーRでは、最大出力300hp、最大トルク42.8kgmを獲得した。ベース車両に対して、パワーは20hp、トルクは3kgm引き上げられている。

外観は、フロントバンパーのエアロブレードが、赤で仕上げられており、「トロフィーR」のロゴが添えられた。フルLEDヘッドランプも装備した。CシェイプのフロントLEDランプは、デイタイムライトやウインカーとしても機能する。

4輪操舵システムの「4コントロール」によって、コーナリング性能を追求しており、狙った走行ラインを正確にトレースし、的確なステアリングと安定したロードホールディングを可能にするという。タイトコーナーでは俊敏さ、高速コーナーでは確かな安定性を発揮する。

さらに、ラリーのテクノロジーの「4HCC」がタイヤの路面への接地性を高め、高いレベルのロードホールディングを実現する。路面突起や高速走行時の目地段差など、上下動に起因する走行中の衝撃も軽減しており、あらゆる路面状況で乗り心地を維持しながら、高水準のコーナリングを追求している。

最大のライバルはホンダ シビック タイプR

新型メガーヌR.S.トロフィーRの最大のライバルが、ホンダ『シビック タイプR』だ。ホンダは2017年、シビック タイプRをドイツ・ニュルブルクリンク北コース(1周20.832km)に持ち込み、タイムアタックを敢行。その結果、7分43秒80のラップタイムを記録し、FFモデル最速ラップを更新した。

ルノーはすでに、新型メガーヌR.S.トロフィーRのプロトタイプ車両で、ニュルブルクリンク北コースをタイムアタック。20.6kmでのタイムが7分40秒100、20.832kmでのタイムが7分45秒389と公表している。

なお、ルノーは5月24日、F1モナコグランプリが開催されるモナコにおいて、新型メガーヌR.S.トロフィーRの実車を初公開する予定だ。ルノーのF1ドライバー、ダニエル・リカルドとニコ・ヒュルケンベルグの両選手によるデモ走行を計画している。

《森脇稔》

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