東武野田線の複線化が進捗、船橋-運河間にも急行…東武の2019年度設備投資計画

2019年度中には松戸市の六実駅と柏市の逆井駅の間が複線化されることになった東武野田線。写真は清水公園~梅郷間の高架工事区間を行く列車。
  • 2019年度中には松戸市の六実駅と柏市の逆井駅の間が複線化されることになった東武野田線。写真は清水公園~梅郷間の高架工事区間を行く列車。
  • 2020年春には急行の運行区間が拡大する東武野田線。
  • 2018年11月、北海道江別市から搬入されたもう1両の蒸気機関車「C111」。かつては滋賀県や北海道の私鉄で活躍したもので、現在、復元作業が行なわれいる。なお、東武では3両目の蒸気機関車として、真岡鐵道のC11 325を落札したという報道がある。
  • 東京メトロ日比谷線へ直通する有料着席列車用に新造される東武70090形のイメージ。70000系をベースにした車両で、2019年度は4編成が登場予定。
  • 東武日光線と東武宇都宮線へ投入される20400形のイメージ。東京メトロ日比谷線直通用20000系を改造したもので、2019年度は5編成が投入される予定。

東武鉄道(東武)は4月26日、2019年度の設備投資計画を発表した。総額397億円を投入し「安全・安心で暮らしやすく、そして選ばれる沿線を目指します」としている。

このうち、大宮駅(さいたま市大宮区)と船橋駅(千葉県船橋市)を結ぶ東武アーバンパークライン(東武野田線)では、六実(むつみ)~逆井(さかさい)間約3.9kmの複線化が2019年度に完成する予定であることから、船橋~柏~運河間で2020年春にも急行の運行を開始するとしている。

同線では2016年から大宮~春日部間で急行の運行が始まっており、この複線化により東武野田線の大半で急行が走ることになる。

また、東武日光線で運行している『SL大樹』については、JR北海道から借り受けたC11形蒸気機関車207号機(C11 207)に続くもう1両のC11形の復元作業を進めるとともに、蒸気機関車の補機で使用するディーゼル機関車を新たに購入。下今市SL機関庫の拡張や、大谷向(だいやむこう)~鬼怒川温泉間昭和レトロ化工事の一環として、新高徳駅(栃木県日光市)のリニューアルを行なうとしている。

このほか、東京地下鉄(東京メトロ)日比谷線直通用の有料着席列車用に70090形4編成を導入。日比谷線直通用では70000系2編成を新製し、余剰となった20000系を20400形に改造し、東武日光線栗橋以北・東武宇都宮線へ5編成導入するとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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