DBSスーパーレッジェーラは、アストンマーティンとイタリアのカロッツェリアトゥーリングが共同開発した。かつて、アストンマーティンとカロッツェリアトゥーリングのコラボレーションにより、『DB4』、『DB5』、『DB6』がラインナップされてきた。DBSスーパーレッジェーラは、カロッツェリアトゥーリングの軽量構造テクノロジーに敬意を表して開発された。アストンマーティンのスポーツカーラインナップにおいて、頂点に位置するモデルになる。
◆1959年のルマン24時間レースで1-2フィニッシュを成し遂げたDBR1に敬意を表す
このDBSスーパーレッジェーラに、DBS 59が設定された。車名の「59」とは、アストンマーティンの伝説のレーシングカー、『DBR1』が1959年のルマン24時間耐久レースにおいて、1-2フィニッシュを成し遂げたことに敬意を表したものだ。世界限定24台を生産するが、これは24台のそれぞれが、アストンマーティンの歴史における象徴的なルマン24時間レースでの勝利の1時間を表すという意味を込めている。
DBS 59では、DBSスーパーレッジェーラをベースに、アストンマーティンの特別モデル開発部門、「Q byアストンマーティン」がカスタマイズを実施した。ボディカラーはレーシンググリーンで塗装する。ルーフパネルには、光沢仕上げのカーボンファイバーが配され、グリーンとのコントラストを強調している。

DBS 59のエアロブレードには、Q by アストンマーティンの手によって、1959年のルマン優勝マシンのDBR1のオリジナルデザイン、シャシー番号、およびエンジン番号示すホイルインレイを追加している。
◆DBR1で使用されていたオリジナルのシート素材を分析して再現
インテリアは、DBR1で使用されていたオリジナルのシート素材をQ byアストンマーティンが分析。シートバックとドアインサートを同じスタイルで再現することを目指した。シートバックには、オーダーメイドで、「59 Edition」のロゴを刺繍することが可能。パドルシフトは、ブロンズで仕上げられる。

◆5.2リットルV12ツインターボは725ps。0~100km/h加速3.4秒、最高速340km/h
パワートレインは、5.2リットルV型12気筒ガソリンツインターボエンジンだ。最大出力は725ps/6500rpm、最大トルクは91.8kgm/1800~5000rpmというアストンマーティンの量産車としては、最強のパワー&トルクを引き出す。トランスミッションはZF製の8速ATを組み合わせた。カーボンファイバーやアルミなどの素材を採用し、乾燥重量は1693kgに抑えられた。その結果、0~100km/h加速3.4秒、最高速340km/hの性能を実現している。