【ホンダ N-BOX 新型】旧モデル顧客の乗り換え促進も…残価設定型クレジット利用者にメリット訴求

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ホンダ 新型N-BOX
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ホンダは8月31日に軽自動車の主力モデル『N-BOX』を全面改良し、9月1日に発売すると発表した。2011年12月に「Nシリーズ」の第1弾として投入して以来の全面改良となる。業界では販売ナンバーワンを続けており、今回の刷新で更なる販売強化をめざす。

派生車種を含むN-BOXシリーズは、12年度から16年度までの5年で4回にわたり軽自動車の車名別販売ランキングで首位となっており、17年上期(1~6月)もモデル末期ながら異例のトップとなった。ホンダの日本本部営業企画部によると、モデル末期でのこうした売れ行きを支えているのは、N-BOXからN-BOXへの買い替えが年々増加していることがひとつの要因という。

16年の販売データではN-BOXは4.1%(15年は2.9%)、N-BOXカスタムに至っては6.3%(同4.5%)がN-BOXシリーズからの買い替えだった。これはホンダのモデルでは最も高い水準にあり、また、発売(11年末)から4~5年しか経過していない車種では異例の動きという。

このような現象の背景にあるのが、「買い替え時の下取り価格が高いことや、残価設定型クレジットを利用するお客様が多いこと」(日本本部営業企画部の加藤悠規主任)だ。とくに購入から3、4、5年後の残存価値(買い取り保証額)を予め設定するローンである残価設定型クレジットの場合、「下取り価格が高く評価されたため、マイナーチェンジした新モデルに乗り換えても月々の負担が減るという現象も起きている」(同)という。

N-BOXの場合、残価設定型クレジットの利用率は販売全体の25%程度で、これも同社のモデル別では最も高いレベルにある。同クレジットは「ホンダの国内販売のツールとしては重要であり、今後も拡大させる方針」(加藤氏)としている。新型N-BOXでもその利用を更に高めるとともに、既存の利用者には新型への代替を促していく構えだ。
北欧スタイルなど、3つのカスタムを提案…

《池原照雄》

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