【ルマン24時間】トヨタも応援? ポルシェジャパン、パブリックビューイング開設へ

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ポルシェジャパン WEC2017パブリックビューイングを実施
  • ポルシェジャパン WEC2017パブリックビューイングを実施
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  • ポルシェジャパン 代表取締役社長 七五三木敏幸氏
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  • Gazoo Racing マーケティングディレクター 北澤重久氏

ポルシェジャパンは、この週末に開催されるルマン24時間耐久レースのパブリックビューイングを東京銀座に開設すると発表した。13日、東京都内で記者会見を開催した。

パブリックビューイングは、18日11時00分から23時00分までヒューリック銀座7丁目ビル1F(中央区銀座7-3-5)に設置され、過去18回の優勝ポスターの復刻展示や、レースカー技術がフィードバックされた新型カイエンSE-ハイブリッド プラチナムエディションが展示される。もちろんレース車両の展示もある。国内初披露となる919ハイブリッド新型が、会場の雰囲気を盛り上げてくれる。

会場では、ドイツ料理やビールの販売も予定されているといい、抽選会といった催しも企画されている。モータースポーツファン以外も楽しめるだろう。

発表にあたって、ポルシェジャパン 代表取締役社長 七五三木敏幸氏は次のように挨拶した。

「1951年からルマンに参戦するポルシェは、歴代参加チーム最多となる18回の優勝の実績があります。ルマンのコースはポルシェにとってシュトゥットガルトに次ぐ第2のホームグラウンドといえるものです。今年も3年連続の優勝を全社一丸となって目指しています」

続けて同社のモータースポーツに対する考え方、コミットメントを語った。

「ポルシェは創業以来、いかに速く、効率よく走れる革新的なクルマを世に届けることができるかを問うてきました。そのためにはレース活動による技術開発は非常に重要なもので、その重要性を痛いほど認識している企業です。『パナメーラ』、『カイエンハイブリッド』では、ルマンのハイブリッドカーの回生システムを採用しているように、ポルシェのクルマはすべてがレース車の資質を持っています。3連覇を目指しますが、結果がどうあろうとも来年2018年のルマンにも必ず参加します」

ここでサプライズゲストの登場となる。昨年、23時間57分までポルシェと死闘を演じたトヨタGazoo Racingから、マーケティングディレクターの北澤重久氏が登場し、今年の参戦車両である「TS050」2017年モデルを披露した。

発表会場には、ポルシェとトヨタの幹部と、それぞれのルマン24参戦車両が並びトークセッションを行うという、非常に貴重な場面となった。

七五三木氏:昨年は、トヨタさんにとっては残念な結果となってしまいましたが、ポルシェチームも(負けるのを)覚悟していました。まさかの結果は耐久レースの醍醐味といえるものでした。しかし、レース後に開催された最初のトップマネジメントミーティングでルマンの結果がレビューされたときは、「真の王者はトヨタである」と、集まった世界中の幹部が拍手を送っていました。

北澤氏:トヨタにとっては耐久レースの残酷さを改めて認識したレースでしたが、レース終了後のポルシェさんの祝勝会に呼んでもらって「実はチームのみんなは、勝利を素直にうれしく思っていない」と語ってくれたのが印象に残っています。レースの世界で歴史も実績もあるポルシェさんに認めてもらったと。

七五三木氏:今年のWECシリーズは、第1戦、第2戦とトヨタさんが連勝していますので、さらに厳しい戦いになるかと思っていますが、お互い全力を尽くしましょう。

北澤氏:おかげさまでチームの雰囲気は上向いています。この調子でいきたいですが、ルマンは他のレースの4倍の24時間ありますので、なにが起きるかわかりません。そのことを一番わかっているので(笑)、「すべてをやり切っているか?」を合言葉に、23時間57分、59分を乗り越えていきたいと思います。お互いいいレースができるようにがんばりましょう。

2017年ルマン24時間耐久レースの決勝は、日本時間で6月17日午後10時にスタートし、翌18日午後10時にフィニッシュを向かえる。因縁の対決、決着の瞬間をパブリックビューイングで見届けるのもよさそうだ。

《中尾真二》

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