埼玉県川口市の元京急車230形が里帰り…関連写真やメッセージを募集

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デハ230形は軽量・堅牢な車体構造と走行性能の高さから、48年の長きにわたって京急で活躍した。写真左は現役時代のデハ230形、写真右はさよなら運転時のもの。
  • デハ230形は軽量・堅牢な車体構造と走行性能の高さから、48年の長きにわたって京急で活躍した。写真左は現役時代のデハ230形、写真右はさよなら運転時のもの。

京浜急行電鉄は4月25日、埼玉県川口市の青木町公園総合運動場で保存・展示されていたデハ230形236号を譲受したと発表した。

同車は湘南電気鉄道時代の1929年にデ1形として製造された16m車体の電車で、1930年から運用を開始。京急発足後の1948年にデハ230形となった。以来、軽量・堅牢な車体構造や優れた走行性などで高い評価を受け、1978年まで京急の顔として活躍。引退後の1979年に川口市児童文化センター(川口市立科学館の前身)で保存・展示されるようになった。2003年に同センターが川口市立科学館に再編される形で廃止されてからは荒廃が進み、一時は解体に向けた動きもあったが、2016年に川口市が無償譲渡を決定し、同年、譲渡先を京急に決定した。以来、デハ230形は38年ぶりに古巣に里帰りすることになった。

これを受けて、5月28日までありし日のデハ230形の写真や思い出メッセージを郵送で募集する(当日消印有効)。メッセージのみ、京急のウェブサイト上に設置される特設サイトや5月28日に京急ファインテック久里浜事業所で開催される「京急ファミリー鉄道フェスタ2017」の特設ブースでも受け付ける。「京急ファミリー鉄道フェスタ2017」では、15時から譲受を記念した引継ぎ式を開催するほか、10時から13時30分までは川口市へのお礼メッセージを募集する。

このほか、川口市立科学館(川口市上青木)で5月21日まで開催されている「ありがとう京急デハ230形236号~また会う日まで~」のリーフレットを泉岳寺駅を除く京急線各駅で配布。これを5月21日までに川口市立科学館に持参すると、各日先着30人に京急オリジナルグッズがプレゼントされる。

京急では、総合車両製作所(横浜市金沢区)の協力の下、2019年秋に横浜市のみなとみらい地区に建設が予定されている京急グループ本社ビル(仮称)1階で同車を保存・展示するための整備・復元を進めたいとしている。

《佐藤正樹(キハユニ工房)》

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