JR九州、門司港駅の復元工事完了を2年延期

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門司港駅の復元イメージ。工事の完了が当初予定より2年程度延びる。
  • 門司港駅の復元イメージ。工事の完了が当初予定より2年程度延びる。
  • 現在の駅舎が建設された1914年頃の門司(現在の門司港)駅。
  • 復元工事に着手する直前の門司港駅。

JR九州は3月21日、門司港駅(北九州市門司区)で行っている駅舎の復元工事について、今後の方針やスケジュールを発表した。耐震補強工事などの実施で全体の工事完了時期が2年程度延びる。

門司港駅は1891年4月、九州鉄道の門司駅として開業。当時は現在地より200mほど離れた場所に設けられていたが、1914年2月に現在地に移転した。1942年には関門トンネルの開通に伴い近隣の大里駅が「門司」に改称され、門司駅は現在の「門司港」に改称された。

駅舎は1914年2月の移転にあわせて建設されたもの。ネオ・ルネッサンス様式と呼ばれるデザインが特徴で、1988年12月には鉄道駅として初めて国の重要文化財に指定された。完成から約100年が経過して外壁などの傷みや汚れが激しくなってきたため、2012年9月から「創建当時の姿」に復元するための保存修理工事に着手。当初は2017年度末までの工事完了を予定していた。

発表によると、耐震補強工事などの実施により完了時期を変更。まず2018年秋頃をめどに現在駅舎を覆っている素屋根の解体を終え、駅機能を仮駅舎から新駅舎の1階に切り替える。続いて2019年春頃をめどに2階も含めた駅全体の使用を開始。連絡上屋屋根葺替工事なども含めた全体の完了は2019年度を予定している。

《草町義和》

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