JR東日本水戸支社はこのほど、常磐線代行バスの運行体系を4月1日から変更すると発表した。浪江(福島県浪江町)~小高(南相馬市)間の運転再開に伴うもの。10月頃の再開が予定されている竜田(楢葉町)~富岡(富岡町)間でも代行バスを増発する。
常磐線は、2011年3月に発生した東日本大震災・福島第一原子力発電所事故の影響で、竜田~小高間が運休中。現在は運休区間より広い竜田~原ノ町(南相馬市)間で上下計4本の代行バスが運行されており、途中駅は富岡・浪江・小高の各駅のみ停車している。
発表によると、浪江町の避難指示解除に伴い4月1日から浪江~小高間の運転が再開され、1日11往復の普通列車が運行される。
竜田~原ノ町間のバスは、下り1本が運行区間を短縮して竜田発~浪江行きに。上りは全て浪江発~竜田行きに短縮される。これにより竜田~原ノ町間を直通するバスは竜田10時05分発の下り1本だけになる。一方、竜田~富岡間では富岡町の避難指示解除にあわせ、上下計18本のバスが増発される。
途中の停車駅は現在と同じ富岡・浪江・小高各駅だが、富岡駅のバス停留所は現在の東京電力ホールディングス旧エネルギー館前から富岡駅前広場に変更。浪江駅のバス停も浪江町役場から浪江駅前広場に変わる。