東芝、ベトナムに高速道路向けITSパッケージを納入

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東芝は、ベトナム高速道路公社(VEC)に高速道路向け高度道路交通システム(ITS)を納入。3月10日より運用が開始された。

ITSの運用が開始されたのは、ベトナム南北高速道路の一部である、ホーチミン市とゾーザイ市を結ぶ約55kmの区間。今回、交通管制システム、設備監視システム、料金収受システム(ETC)などのITSパッケージのうち、交通管制システムと設備監視システムなどが運用を開始した。

今回の案件は、2014年に東芝を含む日系コンソーシアムがVECから受注したもので、同社はITS機器の納入を担当。日本企業が海外にITSパッケージを納入するのは初めての事例となる。

ホーチミン市を含むベトナム南部地域では、経済発展による交通量の増加により、渋滞の発生が深刻化している。ホーチミン市とゾーザイ市を結ぶ区間は、2014年1月の一部開通以降、3000万台におよぶ車両が通行している幹線道路。今回のITS導入により、今後も継続して増加が見込まれる交通需要への対応、物流効率化および交通渋滞の緩和に貢献する。

ベトナムでは、急速な経済発展を背景に北部の首都ハノイ、中部のダナン、南部のホーチミンを高速かつ確実に接続することを目的とした南北高速道路(全長1811km)など、22路線、計約6000kmの高速道路整備計画がある。同社は、今後も交通管制システムやETCをはじめとしたITSの提案を行い、高効率な道路交通システムの導入を通じて、ベトナムの経済発展を支援する。

《纐纈敏也@DAYS》

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