阪急電鉄は千里線延伸開業と自動改札機実用化の50周年にあわせ、3月1日から記念切符を発売する。3月4・5日には記念磁気切符で自動改札機を通過する体験イベントも行われる。
千里線は、天神橋筋六丁目(大阪市北区)~淡路~千里山~南千里~北千里(大阪府吹田市)間13.6kmを結ぶ、阪急の鉄道路線。千里山以北は戦後、宝塚線の混雑緩和を目的に箕面線の桜井駅まで延伸することが計画され、現在の千里山~南千里間が1963年8月に開業した。
しかし、南千里以北は大阪府の要請を受けてルートを変更。今から50年前の1967年3月1日に南千里~北千里間が延伸開業し、桜井駅への延伸は中止された。この延伸開業の際、北千里駅に「世界初」(阪急)の自動改札機が10台導入されている。
阪急の発表によると、記念切符は入場券3枚と記念台紙のセット。このほか、通常の切符としては使用できないが「当時の乗車券の復刻版」1枚も付く。発売額は600円。3月1日から北千里駅で限定5000セット販売される。
3月4・5日のイベントも、北千里駅で10時から15時まで開催。両日とも記念磁気切符を先着1000人に配布する。この磁気切符を使って臨時に設置される改札機を通過すると、磁気切符に駅名の「北千里」が印字される。磁気切符はそのまま持ち帰ることができる。このほか、開業当時の自動改札機や自動券売機の動画を放映。オリジナルグッズの販売なども行われる。