豊田自動織機は、プラグインハイブリッド自動車(PHV)用の電動コンプレッサーと充電器を新開発。2月15日に発売されたトヨタの新型『プリウスPHV』に搭載された。
今回開発した電動コンプレッサーは、量産車では世界初となるガスインジェクション機能を搭載する。一度圧縮した冷媒の一部を再びコンプレッサーで圧縮することで、寒冷時での暖房能力を約3割向上。氷点下でもエンジンを作動させずにヒートポンプ暖房が可能となり、EV走行範囲を拡大し、燃費低減に貢献している。
また、充電器はバッテリーへの充電出力を従来の約1.7倍に高め、さらに、ACからDCへの変換ロスを最小限にする独自の制御方式を採用することで、充電効率も向上。また、これまで別体だった充電システムECUの内蔵と冷却性能向上により、約50%の小型化を実現し、車両搭載性向上にも貢献している。