【スズキ スイフト 新型】開発のプライオリティは美点を伸ばすこと

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フルモデルチェンジしたスズキ『スイフト』は、不満点を解消することはもちろんだが、それ以上にスイフトの美点を伸ばすことに主眼が置かれ開発されたという。

スズキ四輪商品・原価企画部製品・用品企画課の天野俊之さんは、開発当初の競合車について、国内では『デミオ』、『ヴィッツ』、『フィット』、海外ではフォード『フィエスタ』、ルノー『クリオ(ルーテシア)』、プジョー『207』などとしたうえで、「多くの調査の結果、デザインは良い。また、走行性能の高さや走りの質感に対する期待値と、それに応える結果が等しく高かった」とし、この2点がスイフトの強みとした。

一方弱みは「荷室の狭さで、特に国内市場ではコンパクトカーといえども、荷室の広さや使い勝手を重視する人がとても多いという印象だった」という。

この調査結果を受け、天野さんは、「新型スイフトの目標値は、荷室が狭いということはわかったのでそこを改善する考え方はもちろんあった。しかし開発の中でのプライオリティを高くしようとはあまり考えなかった」と振り返る。

その理由は、「まずスイフトの欠点を消すことばかりに注力することで、万人向けの普通のクルマにしてしまうよりは、良さを伸ばしてスイフトの特徴、選んでくれるお客様の期待を越えることを主眼に置いた」とし、「開発のプライオリティはデザインと走りを上位に置いた。それを実現するために、デザイナーは恰好良く作る。その実現のために設計、生産技術、工場などが努力した」。

走りに関しては、「軽量化に力を入れた。それにより当然燃費も良くなり、走行性能向上にも活きてくるのでそこにも力を入れた。更に走りの良さを実現するためのレイアウト、 パッケージングにも力を入れた。その結果荷室もかなり使い勝手が向上した」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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