日産自動車は2月9日、2017年3月期の第3四半期累計(4~9月期)連結決算を発表した。想定よりやや円安傾向にあるものの、通期業績予想は据え置いた。
4~9月期は為替の円高が2614億円の減益要因となり、営業利益は前年同期比14%減の5032億円となった。グローバル販売は日本が低迷したものの、北米や中国の伸びなどにより3%増の399万台と堅調だった。純利益は9%減の4142億円。
通期ではグローバル販売を560万台(前期比3%増)と計画している。前提の為替レートは1ドル105円などとしてきた従来のレートを保持。業績予想も営業利益7100億円(11%減)、純利益5250億円(0.2%増)としている従来の数値を据え置いた。
記者会見した田川丈二常務執行役員は「為替が逆風になったものの、しっかりした業績を確保することができた。今年度も多額のキャッシュフローを確保するなど日産の経営は順調」と評価した。