古河電工グループの古河ASは、先進運転支援システム(ADAS)向け「周辺監視レーダ」の開発に日本で初めて成功し、新型マツダ『CX-5』向けに量産を開始した。
今回、世界トップレベルの検知性能と安定性能を持つ24GHz(ISM帯)後方周辺監視レーダの開発に成功し、本格量産を開始した。周辺監視レーダは、欧州製が大きなシェアを占めていたが、日本製としては初の量産化で、車両の開発段階から柔軟に対応できるとしている。
今回、開発に成功した周辺監視レーダは、パルス方式の採用で対象物を正確に認識可能で、さらに測角方式を工夫することで、データの安定性を高め、世界トップレベルの検知性能と安定性能を持つとしている。
古河電工グループが持つ大容量光通信用機器や不感地対策システムなどで長年培われた信号伝送技術、高周波技術を結集・応用した。
同社では今後、検知性能、安定性などの向上に取り組むとともに様々な車種に提案することで、2020年度に周辺監視レーダ関連の売上高100億円を計画している。