特急やSLは止まる? 駅舎の向きは? 東武ワールドスクウェア駅周辺の声

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東武鉄道 新型特急電車 500系「リバティ」
  • 東武鉄道 新型特急電車 500系「リバティ」
  • 日光市小佐越付近を行く東武特急
  • 日光市小佐越付近を行く東武特急

東武鉄道はことし、C11 207のSL列車、500系リバティによる新特急と、エポックメイキングなデビューが続く。こうした注目列車に合わせ、鬼怒川線に東武ワールドスクウェア駅も誕生し、地元の人たちも「ざわざわしてきた」という。

新駅は、小佐越駅から約0.68km、鬼怒川温泉駅から約1.85km付近(栃木県日光市鬼怒川温泉大原334-10)の単線線路に、1面1線のホームを置く。駅舎は、小佐越駅と同様、線路の東側を並走する国道121号・東武ワールドスクウェア側を向いて建つか。特急や区間快速などが停車するか否かについては「未定」という。

東武鉄道線を利用して東武ワールドスクウェアへアクセスする場合は、南側にある小佐越駅から8分ほど歩くか、北側の鬼怒川温泉からバスに乗って向かっていたが、新駅を利用すると、徒歩1分に。また、鬼怒川に面して連なる、東急ハーヴェストクラブ鬼怒川、神戸製鋼所健康保険組合鬼怒川けごん荘などのホテル・旅館の最寄駅にもなる。

「おそらく、新駅の駅舎は東武ワールドスクウェアに向くだろうけど、反対側の鬼怒川寄りには、ホテルや旅館が点在している。新駅は、ホーム近くに跨線橋や踏切を設けるとかで、鬼怒川寄りにもアクセスしやすい施設の設置を検討してほしい」

旅館を営む男性は新駅への想いをこう話していた。また、「新駅開業で、客が増えればいい」というホテル森の家のオーナーは、特急やSL列車への期待もこう伝えていた。

「ここは別荘とホテルの“いいとこどり”。たとえば金曜日に一杯やって、北千住21時13分発の『けごん35号』に乗れば、下今市で各駅停車に乗り換える手間があるけど、夜の11時には宿に入ってゆっくりできる。新しい特急やSL列車が、東武ワールドスクウェア駅に止まってくれれば、こうした週末利用ホテルも、もっとアクセスしやすくなる」

地元宿泊業の声が飛び交ういっぽうで、鬼怒川線沿線の人たちにはうれしいニュースも出てきた。4月21日から走り出す「リバティきぬ」「リバティ会津」は、大谷向、小佐越、大桑、小佐越にも止まることになった。従来の100系スペーシア6両編成がスルーしてきた駅に、特急が停車するようになったのも、分割併合を売りとする3両基本の500系のおかげか。

現時点での公式発表資料には、新駅・東武ワールドスクウェア駅の停車表記はなかったが、「東武ワールドスクウェアへのアクセス向上のために新駅をつくるのに、特急を止めないなんてないと思う」とホテル関係者はいう。

前出のホテル森の家のオーナーは、「SL列車が走るのにあわせて、貸切温泉や、Gゲージによる屋外庭園鉄道もつくる予定。東武ワールドスクウェア駅にリバティが止まればうれしいけど、SL列車も停車してくれれば、もっとありがたい」とも話していた。

《レスポンス編集部》

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