明治37年から昭和47年まで、68年間にわたり横浜市民の足を担った横浜市電。その歴史と市内交通の発展を発信するミュージアム「横浜市電保存館」が1月28日、リニューアルオープンする。1月24日、メディア・関係者公開が行われ、その新しい魅力を垣間見た。
市電保存館は、明治・大正・昭和の時代を走り続けてきた路面電車「横浜市電」を保存・伝承するのを目的に、滝頭車両工場跡地に1973(昭和48)年にオープン。
これまでの市電車両の実車展示に加え、その奥に広がる「歴史展示コーナー」「市電シミュレーター」「Nゲージ鉄道模型」などを拡張。「しでんほーる」もリニューアルの手が入った。
歴史展示コーナーは、「東海道と横浜の開港」から「路面電車から地下鉄へ」まで、コメントと写真、地図などで紹介。そのなかにはHOやOゲージの模型や、当時の実物資料の展示もある。
また、市電シミュレーターは、昭和40年代の横浜の街並みをCG映像で再現し、当時の街並みを背景に市電の運転が体験できる空間を新設。Nゲージ鉄道模型も全面改修を施した。映像シアターは、市電時代から地下鉄が走るまで、11の映像を80インチの大型モニターで鑑賞できる。
リニューアルオープン初日の1月28日には、記念トークショー「地図で謎解き横浜ミステリー」(14時~)を開催。作家の山崎洋子氏や横浜シティガイド協会の嶋田昌子氏を迎え、これまで公開されなかった貴重資料などとともに、横浜市の公共交通について語り合う。