“緑の地獄”で生み出されたメルセデスAMG GT R…スーパースポーツ日本初公開

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メルセデスAMG GT R
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世界初のメルセデスAMGの専売店、AMG東京世田谷のオープンに際し、急遽メルセデスAMG『GT R』が日本で初お披露目された。日本への導入時期等は未定だ。

専売店オープンに伴い来日したメルセデスAMG最高経営責任者のトビアス・ムアース氏によると、開発テストは“緑の地獄”と呼ばれるドイツのサーキット、ニュルブルクリンクを中心に行われた。

つまり、「FIAのGT3レギュレーションに従って開発されたレーシングマシン、メルセデスAMG GT3の遺伝子をこのGT Rは確実に受け継いでいる」とし、「完璧を目指して数百時間を走行テストに費やした」と述べる。そして、「ロードバージョンではあるが、実はこのGT Rは猛獣のようなクルマだ」と表現した。因みにGT R専用ボディカラー、“グリーンヘルマリノ”は、緑の地獄を意味する英語、“グリーンヘル”をその名の由来としている。

GT Rのデザイン面での大きな特徴はパンアメリカーナグリルと呼ばれるラジエーターグリルだ。「伝説のレースカーで、1952年にメキシコで開催されたカレラ パナメリカーナ・メヒコで優勝した『300SL』のグリルデザインを踏襲している」と説明。

そしてもう一つのポイントは、「装飾部品も含めて必要ないものは一切搭載していない。その代わり全ての要素は技術的な目的を持っている」とムアース氏。例えばフロント周りのスポイラーや固定式のリアスポイラー、リアディフューザーなども、単に取り付けられてるのではなく、空力に大きく貢献している。ムアース氏は、「GT Rの群を抜くドライビングダイナミクスに大きく貢献しているのが、この空力設計だ」と話す。

もうひとつムアース氏が強調するのは、「基礎から作り直したドライブトレインと、“筋肉の塊”のようなV8ツインターボエンジンだ」という。そして、「このクルマはドライビングダイナミクスにおける新しいマイルストーンであり、また、公道も走ることが出来る超高性能車という市場セグメントの、新たなベンチマークにもなるクルマだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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