【CES 2017】 音声対話アシスタント Alexa の存在感

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CES 2017 《撮影 佐藤耕一》
  • CES 2017 《撮影 佐藤耕一》
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2017年のCES会場を、自動車関係に限らず広く見て回っていくと、「Alexa」のロゴをそこらじゅうに見かけることになった。

Alexaとは、米Amazonが提供する音声対話アシスタントである。これを利用した時計やオーディオやロボットなど、スマートホームともIoTともいえる領域の数多くのデバイスに搭載されていた。自動車メーカーではフォードとフォルクスワーゲンが採用、ヒュンダイもすでに対応済み。

音声対話AIをメーカー自前で用意するのは簡単ではない。他にも音声対話AIはあるはずだが、なぜAlexaが選ばれるのだろうか(日産はマイクロソフトのコルタナとの連携を発表している)。

Alexaのロゴを掲げた様々なブースで、担当者に「なぜAlexaを使うのか」を繰り返し聞いてみた。すると、答えはだいだい同じだった。「使いやすいから」「みんな使っているから」。ごく自然にAlexaを選んでいるといったニュアンスだ。

北米ではAlexaの認知度は高い。そしてAlexaが対応するAPI、デバイス群も多い(Alexa skillsと呼ばれる)。となると、ますます作り手はAlexaを選んでおいたほうがいいというスパイラルになる。日本でAlexaの存在感はほとんどないが。

消費者として気になるのは、Alexaを利用すればするだけ個人の趣味嗜好、行動パターンまでAmazonに蓄積されていくということだ。このときユーザーはAmazonを使っているということを意識しない。Googleが検索エンジンによって様々なメリットを得るのと同様に、音声によるアクションをAmazonが知ることができるメリットは大きいだろう。

《佐藤耕一》

日本自動車ジャーナリスト協会会員 佐藤耕一

自動車メディアの副編集長として活動したのち、IT企業にて自動車メーカー・サプライヤー向けのビジネス開発を経験し、のち独立。EV・電動車やCASE領域を中心に活動中。日本自動車ジャーナリスト協会会員

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