エンジン、ラジエーターを外し、そこへモーター、制御コントローラー、バッテリーを組み込んで、“ヒューン”と行こう。そんなイージーで夢のあるEVオフロードバイクが実現した。ミツバ(群馬県桐生市)のEVコンバート用駆動モーターのデモ車両だ。
ベース車両は、ホンダ『RTL250R』。もともとエンジンが載っていた部分にすっぽり入る駆動用モーターはDC44.4V、出力最大20kW、定格トルク15Nm、重量3kg。
バッテリーはカセット式リチウム電池を想定。ラジエーター部分に制御コントローラーを載せ、その背後にバッテリーがつく。「既存のトランスミッションを使うので、静かに力強く回りながら、変速しながら走る楽しみはそのまま」。
「総重量は10kg減を実現。複数のバイクメーカーや関係会社と、商品化へ向けた準備もすすめている」
なぜWCT参戦が可能なトライアルコンぺティションマシンがベースか。担当者は「アメリカなどは出だしの速さや力強さに惹かれて、EV化するシーンが多い。それにならって。従来の重いフライホイールが不要で、モーターの低回転でも大きなトルクを活かせるのが特徴」と話していた。