「東京オートサロン2017」の会場で長い行列ができているブースが数カ所あった。その1つがホンダだ。その片隅では『NSX』のコックピット体験が行われ、運転席に座るために長蛇の列ができていた。待ち時間はなんと50分。
「朝一番は例外として、だいたい40~50分待ちの状態がずっと続いています。気の済むまま運転席に座っていただいていますので、長い人だと5分以上座っていた人もいました」と同社関係者。多くの人がカメラやスマホで車と一緒の写真を係員に撮影してもらっていた。
ホンダ『NSX』と言えば、2月27日から日本市場で納車が開始される車で、今国内にある日本仕様車は同社が所有する10台のみ。販売店などにも置いていない。これまで東京・南青山の本社や羽田空港、東京駅などで展示されたが、柵で囲われて触ることもできなかった。
それが今回初めて触れる、しかも運転席に乗ることができるとあって、人が殺到したというわけだ。価格も2000万円以上と、とても庶民には手の届くものではない。この機会にと考えるのも無理もない。
ちなみに国内受注はすでに200台を超え、その90%以上が男性で40代の比率が40%近くを占める。注文主の職業は会社役員が圧倒的に多く、次いで自営業の人となっており、その割合は約70%となっている。なかには旧NSXと併有するユーザーもいるそうだ。