国土交通省は、ユーザー車検を受検した自動車の定期点検整備状況などを調査するため、アンケート調査を実施する。
国交省では、自動車を安全・安心に使用していくためには、適切に定期的な点検と整備(定期点検整備)が重要としている。定期点検整備は、安全上重要なブレーキなどを分解して整備する「分解整備」を伴うケースがある。
事業者が「分解整備」するには、道路運送車両法に基づく、国の認証を受けなければならないため、認証を受けていない事業者が車検を請け負い、ユーザー車検の手続を代行した場合、定期点検整備が確実に実施されていないおそれがある。
このため、車検後に事業者から渡された点検整備記録簿をユーザーに確認してもらい、適切な自動車の保守管理に役立ててもらうとともに、「分解整備」を行う事業者の情報収集を行うため、アンケート調査を実施する。
アンケートは点検整備記録簿の保管状況、定期点検整備における交換部品、定期点検整備の実施者、車検の依頼先の形態について。
アンケート対象者は2016年11月に車検を受け、車検申請時に点検整備記録簿を提示、さらに受検形態が「その他(使用者以外の者により受検が代行された場合)」の自動車ユーザー。
今後の国土交通行政の効果的な推進に参考となる市場での定期点検整備の実態について情報収集する。