VWグループの排ガス問題、独当局がリコールを最終承認

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VWのターボディーゼル「TDI」エンジン
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欧州の自動車最大手、フォルクスワーゲングループは12月21日、排ガス不正が行われたディーゼルエンジン搭載車に関して、ドイツ当局からリコール(回収・無償修理)の最終承認を得た、と発表した。

今回の問題は、フォルクスワーゲングループの一部ディーゼル車に、違法なソフトウェア、「ディフィートデバイス(無効化機能)」を装着。このソフトウェアは、車両がダイナモ上で排出ガス検査を受けていることを、ステアリングホイールや車輪の状態などから察知。排出ガス検査の時だけ、排出ガス浄化機能をフル稼働させて、検査に合格していた。

一方、通常の走行状態では、顧客が望む燃費や動力性能を実現するために、ソフトウェアの無効化機能が作動。排出ガス浄化機能が無効化されるために、排出ガス基準を大きく上回る有害物質を放出していた。

今回フォルクスワーゲングループは、ドイツ連邦自動車局(KBA)から、リコールの最終承認を得たと発表。今後、排ガス不正が行われたEA189型ディーゼルエンジン「2.0TDI」、「1.6TDI」、「1.2TDI」搭載車の欧州でのリコールを、さらに推進していくことになる。

フォルクスワーゲングループは、「リコール対象車の顧客に速やかに通知し、販売店などでのリコール作業を手配していく」とコメントしている。

《森脇稔》

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