都心上空を行き交う新たな羽田発着ルート、飛行経路見直しで住民説明会を実施へ

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1日1200回の発着がある日本の玄関、羽田空港。「2020年までに年間約3万9000回の空港処理能力を持たせる」というミッションは実現できるか。国土交通省航空局は、羽田空港の飛行経路見直しをはじめとした機能強化について住民説明会を実施予定。来春までのスケジュールを発表した。

3000mのA、2500mのB、3360mのC、2500mのDと、4本の滑走路を持つ羽田空港は、南風と北風で、大きく2通りの発着ルートを設定している。この発着ルートについて長い時間、見直し案を検討してきた。

たとえば、南風時の羽田到着便は、これまで房総半島上空から、東京湾岸を左旋回し東西方向のB滑走路・D滑走路へ到着するルートをとり、1時間あたり80回の着陸を可能としていた。見直し案ではさらに都心側(北側)からアプローチし、南北方向のA滑走路・C滑走路に着かせることで1時間あたり90回の着陸を見込む。

この見直し案ルートは、新宿や中野区、渋谷区、目黒区などの都心部や、埼玉県和光市、朝霞市、さいたま市などの上空をかすめることから、航空局は、下記のようなスケジュールで住民説明会を実施。下記以外に新たに設置した説明会の情報なども順次特設ホームページで公表すると伝えている。

<住民説明会の開催予定>

2017年1月11日 タワーホール船堀(江戸川区船堀)、14日 大田区役所本庁舎(大田区蒲田)、18日 総合区民センター(江東区大島)、28日 殿町小学校(川崎市川崎区殿町)、2月11日 アトレ大井町(品川区大井)、15日 田道住区センター(目黒区目黒)、25日 フクラシア品川(港区港南)、3月1日 産業振興センター(中野区中野)、11日 地域交流センター恵比寿(渋谷区恵比寿西)、15日 ココネリ(練馬区練馬)、24日 南長崎第四区民集会室(豊島区南長崎)、29日 志村坂上地域センター(板橋区小豆沢)、4月1日 新宿駅西口広場(新宿区西新宿)、22日 キュポ・ラ本館棟(川口市川口)、25日 赤羽北区民センター(北区赤羽北)、5月10日 中央公民館1階ロビー(和光市中央)。

南風時の新たな飛行ルート
南風時の新たな飛行ルート

《レスポンス編集部》

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