小田急ロマンスカー「プラスα」のリニューアル車公開 2017年3月デビュー

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小田急30000形のリニューアル車「EXEα」が完成。唐木田で報道公開された。
  • 小田急30000形のリニューアル車「EXEα」が完成。唐木田で報道公開された。
  • 「EXEα」の車内の間接・直接照明と木目調の内壁などが特徴だ。

小田急電鉄は12月15日、多摩線の唐木田車庫(東京都多摩市)で30000形電車「EXE(エクセ)」のリニューアル車「EXEα(エクセ・アルファ)」を報道陣に公開した。2017年3月から営業運転に入る。

「EXE」は1996年、特急ロマンスカーの車両として登場。1999年までに6両編成7本と4両編成7本の計70両が製造された。最初の製造から20年が経過しており、小田急は利用者のニーズが変化したなどとして「EXE」をリニューアルすることにした。

今回公開されたのは、最初にリニューアルが完成した30051(4両)+30251(6両)編成。このうち30051編成の4両は車内も公開された。客室内は天井を明るい仕上げ材に変更し、間接照明と直接照明を組み合わせた照明に変更。壁は木目調に変更された。座席とテーブルも一新し、手掛けやフックなどが取り付けられた。

トイレは和式トイレをなくし、温水洗浄機能付き便座を搭載した洋式トイレに変更。車両の出入口や客室内に防犯カメラを設置した。授乳時や体調不良時などに利用できる多目的室も設けられた。走行装置も更新され、フルSiCを適用したVVVFインターバー制御装置と全閉式モーターを採用した。

「EXEα」は2017年3月から営業運転に入る予定。これに先立つ同年2月12日には、試乗会が開催される予定だ。運行区間の時刻は新宿9時50分発~唐木田10時50分着の予定。参加できるのは中学生以下の子供とその保護者で、小田急ウェブサイトの応募専用ページで募集している。締切は12月28日23時59分。

《草町義和》

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