箱根登山鉄道、急カーブ体験できる新型電車導入へ 2017年5月デビュー

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3100形のイメージ。3000形に似ているが、3100形は2両固定編成になる。
  • 3100形のイメージ。3000形に似ているが、3100形は2両固定編成になる。
  • 2014年に導入された3000形。こちらは車両の両端に運転台を設けており、1両単位で運転できる。

箱根登山鉄道は12月5日、3100形電車を導入すると発表した。2014年11月に運行を開始した3000形電車と同タイプの車両で、愛称も3000形と同じ「アレグラ号」。2017年5月の営業運転開始を予定している。

3000形は車両の両側に運転台を設けて1両での運行を可能にしているが、3100形は2両固定編成(クモハ3100形+クモハ3200形)を採用。1編成の長さは約28mになる。2両編成での運行のほか、3000形1両を連結した3両編成での運行も可能で、輸送力の増強が図られるという。

2両固定編成にすることで運転台が1両につき1カ所だけとなり、1両あたりの定員は3000形より7人多い82人(座席収納時は83人)になる。このほか、箱根登山鉄道は車両が連結する部分の窓を大きくすることで「箱根登山電車の特徴の1つでもある急曲線の走行シーンを間近でお楽しみいただけます」としている。

2両編成1本の総製造費は約6億2000万円。車両デザインは3000形と同じ岡部憲明アーキテクチャーネットワークが担当した。2017年4月の完成、翌5月の営業運転開始を目指す。

《草町義和》

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