都営浅草線に新型電車、2018年春デビュー…「白いヤツ」引退へ

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浅草線に導入される5500形のイメージ。2018年春に最初の編成がデビューする。
  • 浅草線に導入される5500形のイメージ。2018年春に最初の編成がデビューする。
  • 内装は和のテイストを盛り込む。
  • 浅草線で現在運用されている5300形は5500形の導入に伴い引退する。

東京都交通局は12月6日、都営浅草線に新型車両の5500形電車を導入すると発表した。同局が展開する「浅草線リニューアル・プロジェクト」の第1弾となるもので、2018年春の導入を目指す。

浅草線は、西馬込(東京都大田区)~押上(墨田区)間18.3kmを結ぶ鉄道路線。都営初の地下鉄として1960年12月に浅草橋~押上間が開業し、1968年11月までに全通した。押上駅で京成電鉄の押上線、泉岳寺駅で京浜急行電鉄(京急)の本線と接続しており、京急・京成・北総鉄道・芝山鉄道の4社と相互直通運転を行っている。

発表によると、車体はステンレス製。外観は歌舞伎の隈取りを現代風にアレンジし、「凛々しく躍動感あるデザイン」でまとめる。内装は座席の柄に寄せ小紋を採用するなど「和の雰囲気」を取り入れるという。制御方式は炭化ケイ素(SiC)を採用したVVVF制御で、最高速度は浅草線で現在運用されている5300形電車より10km/hアップの120km/hとする。

5500形は2017年度に8両(8両編成1本)、2018年度は56両(8両編成7本)が導入される予定。その後も順次増備され、白い車体の5300形216両(8両編成27本)を全て置き換える予定だ。交通局は「羽田・成田両空港を結び、浅草や銀座といった東京を代表する観光地をつなぐ路線にふさわしく、通勤通学でご利用される方から訪日外国人旅行客まで、誰もが使いやすい車両」にするとしている。

《草町義和》

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