阪堺電軌、上町線の軌道移設で大幅値下げ 12月3日

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新しい天王寺駅前停留場のイメージ。エレベーターも整備される。
  • 新しい天王寺駅前停留場のイメージ。エレベーターも整備される。
  • 移設される天王寺駅前~阿倍野間の軌道のイメージ。関西初の芝生軌道が導入される。
  • 芝生軌道はヒートアイランド現象の抑制などに効果があるとされる。写真は熊本市電の芝生軌道。

阪堺電気軌道は11月18日、上町線天王寺駅前~阿倍野間(大阪市阿倍野区)の軌道移設日を12月3日に決めたと発表した。これに伴い営業距離も一部変更される。

上町線が通る都市計画道路長柄堺線(阿倍野筋)では、道路の幅を広げる事業が進められている。これに伴い上町線の軌道も移設され、同時に天王寺駅前停留場と阿部野停留場の改良工事が実施されている。

発表によると、天王寺駅前~阿倍野間の新しい軌道は関西初の「芝生軌道」に。軌道内に芝生を敷き詰めて景観や環境に配慮する。天王寺駅前停留場では、地下通路と停留場ホーム、歩道橋を結ぶエレベーターを設置。さらに阿倍野停留場の上りホームにはスロープを設け、バリアフリーに対応する。

軌道の移設に伴い営業距離も変わり、一部の区間では定期券の発売額が変更される。阿倍野~東天下茶屋間の場合、現在の通勤定期券は1カ月で7770円だが、12月3日以降は5060円に。2710円値下げされる。

工事は12月3日以降も引き続き行われ、2017年度中に阿倍野停留場下りホームなどの工事が完了する予定だ。

《草町義和》

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