東海旅客鉄道(JR東海)は、リニア中央新幹線の建設費用約3兆円を借り入れるため、申請書を鉄道建設・運輸施設整備支援機構に提出すると発表した。
政府は、鉄道建設・運輸施設整備支援機構法の一部を改正する法律と、独立行政法人鉄道建設・運輸施設整備支援機構法施行令、国土交通省組織令の一部を改正する政令を閣議決定した。これによって、リニア中央新幹線の整備費用を国から借り入れることが可能となった。
JR東海は2016年度に1兆5000億円、2017年度に1兆5000億円の合計3兆円を借り入れる。
JR東海では、リニア中央新幹線整備費用を、長期、固定で低利の融資を受けることで経営のリスクが低減され、品川=名古屋間の2027年開業後、連続して名古屋=大阪間の工事に着手し、全線開業までの期間を最高で8年前倒しするとしている。