【ミラノショー16】バイクにスマホの情報を表示、操作できる「mySPIN」...ボッシュが提案

モーターサイクル テクノロジー
ボッシュ 二輪車向けスマートフォン統合システム mySPIN
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ボッシュはスマートフォンで得られる情報を、車両のメーター周りに運転の妨げにならないように表示し、操作するための二輪車用統合ソリューション「マイスピン」(mySPIN)を開発。9日のイタリア・ミラノ国際モーターサイクルショー(EICMA)で初めて公開した。

車両にスマートフォンを接続して、その情報を活用する技術は、乗用車では高級車を中心に普及している。アナログメーターにケーブル周りで接続するのとは違い、速度やエンジン回転数のあるメーター周りなどすべての情報を液晶表示することで、スマートフォンの情報を表示することが可能になった。この制御パネルのことは、インストルメントクラスターと呼ばれている。

ボッシュのマイスピンは、スマートフォンとインストルメントクラスターをつなぐソフトウエアで、四輪車用の蓄積をもとに二輪車専用として開発された。このソフトウエアを使うことで、ライディング中でも電話やメールを利用したり、マップ情報など各種アプリを活用することが可能になる。

乗用車では、こうした次世代の技術が次々と投入されている。運転者の負担を減らし、さらに便利で安全な乗り物に進化しつつあり、期待も高い。ただ、そもそも二輪車では、ライダーと二輪車のインターフェイスをどうするかという議論さえ進んでいない状態だ。ボッシュのマイスピンは、そこに一石を投じる提案だ。

同社のこの技術は、BMW i8に搭載されたTFTディスプレイの制御パネル「TFTインストルメントクラスター」として、ミラノショーで紹介されている。

ボッシュのモーターサイクル&パワースポーツ事業部門を率いるジェフ・リアッシュ(Geoff Liersch) は、その可能性を次のように語る。
「二輪車に『mySPIN』を組み込むことで、ライダーは自分のスマートフォンのコンテンツを二輪車で利用できるようになる。これはオープンプラットフォームとして、 あらゆるメーカーに提供できるため、非常に幅広いオプションが考えられる」

《中島みなみ》

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