日産自動車は11月7日、2017年3月期の第2四半期累計(4~9月期)連結決算を発表した。営業利益、純利益とも減益になったものの下期の新モデル効果を見込み、通期予想は従来数値を据え置いた。
4~9月期は為替の円高が1798億円の減益要因となり、営業利益は前年同期比14%減の3397億円となった。グローバル販売は日本が低迷したものの、北米や中国の伸びなどにより横ばいの261万台と堅調だった。純利益は13%減の2824億円となった。
記者会見した西川廣人共同CEOは「為替影響を除けば営業利益は31%の増益になり、売上高営業利益率は8.5%となる。円高など多くの逆風にさらされたが、着実な財務実績を達成できた」と評価した。
通期でのグローバル販売は560万台(前期比3%増)と、従来の計画を保持している。また、通期業績予想も営業利益7100億円(11%減)、純利益5250億円(0.2%増)としている、従来予想を据え置いた。