マツダの丸本明副社長は11月2日の決算発表会見で、環境対応の電動化技術開発の一環として「(2018年度までの)中期計画期間中に電気自動車(EV)の商品開発を進める」と述べた。
市場への投入時期は明確にしなかったものの、遅くとも18年度までには市販に踏み切る構えだ。メーカーごとの排出ガス規制が厳しくなる米国での販売を念頭に置いているが、丸本副社長は「米国だけと限定する必要はない」とし、中国など幅広く市場投入する意向も示した。
また、すでに試作車を公開したこともある「レンジエクステンダー」と呼ぶモーターのみで駆動するハイブリッド車(HV)も、EVと同時期の「商品化を考えていく」と語った。さらに欧州メーカーが強化しているプラグインハイブリッド車(PHV)についても「いずれは必要になるだろうと見ており、技術開発は着々と進めている」と言及した。
マツダは内燃機関の商品力強化を環境対応の基本としているものの、電動化技術の開発も加速させる構えだ。