ドイツの高級車、アウディ、メルセデスベンツ、BMW。3ブランドの9月の中国新車販売の結果が出そろい、アウディが首位を守った。
アウディの中国における9月の新車販売台数は、5万4499台。前年同月比は2.6%増と、9か月連続で前年実績を上回った。販売の主力は、中国吉林省のフォルクスワーゲングループの長春工場で現地生産される『A6L』、『A4L』、『Q5』、『Q3』の4車種。なおA6LとA4Lは、中国専用のロングホイールベース仕様。
9月の販売実績では、『Q3』が8992台を販売。前年同月比は54%増と大きく伸びた。またアウディは2014年夏から、広東省の仏山新工場において、『A3セダン』の現地生産を開始。この『A3』シリーズも9月、30%増の8195台を売り上げた。
また、Q5は9月、1万2456台を売り上げ、前年同月比は16%増。A6Lは3.4%増の1万2719台だった。A4Lの新型は9月、中国の販売店に到着し、顧客の反応も良好という。
BMWグループ(MINIを含む)の9月中国販売台数は4万9204台。前年同月比は19.6%増と、5か月連続で前年実績を上回った。BMWグループは、中国パートナーの華晨中国汽車(ブリリアンス)との間で合弁会社を設立。『3シリーズ』と『5シリーズ』、『X1』を現地生産している。さらに新たに3車種を、現地生産する計画。
メルセデスベンツの9月の中国における新車販売台数は、4万6443台。前年同月比は20.1%増と大きく伸び、43か月連続で前年実績を上回った。
メルセデスベンツを擁するダイムラーは、北京汽車との間で、中国合弁会社の北京ベンツを設立。2006年からメルセデスベンツ『Eクラス』を、2008年から『Cクラス』を現地生産している。また、2010年5月には、中国専用のロングホイールベース車、『EクラスL』を生産開始。2011年12月からは、『GLK』が現地生産車に加わった。さらに2015年11月からは、GLK後継車の『GLC』の現地生産を開始。
メルセデスベンツの9月の中国新車販売では、セダン系とSUVともに、販売が好調。また。4月下旬に開催された北京モーターショー16では、新型EクラスLを発表。順次、中国の販売店に到着しており、今後の販売増が見込まれる。
9月の中国高級車市場において、ドイツ3ブランドでは、アウディが引き続き首位を守った。競合ブランドよりも早く、中国でのブランドを確立した強みは大きい。