東海旅客鉄道(JR東海)は、小牧研究施設で、保守用車に搭載することで、走行しながら脱線防止ガードを自動で検査を実施する装置を開発した。2017年度から実用化する。
装置は、同社の「ドクター東海」(在来線軌道・電気総合試験車)で使用している2次元レーザを用いたセンサを使用して、非接触で測定する。検査装置は、既存の保守用車(レール探傷車)の前後に搭載。最高速度約40km/hで走行しながら、レールとガードの間隔、隣接するガード同士の間隔、ボルトの締結状態の3つを自動で測定することができる。
全線を年2回走行する保守用車へ搭載することで、測定頻度が向上する。従来、定規などで測定していたものをレーザを使用することにより測定精度が向上する。
脱線防止ガードは、通常時には列車の安全走行を妨げず、地震時には脱線逸脱防止の機能を確実に発揮するようにレールに対して適切な設置位置を定めている。