横浜市地下鉄ブルーライン、約10年ぶり新車は「ヨット」 2017年春デビュー

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ブルーラインに導入される3000V形のイメージ。2017年春にデビューする。
  • ブルーラインに導入される3000V形のイメージ。2017年春にデビューする。
  • 3000V形の車内イメージ。袖仕切りの大型化などが図られる。

横浜市交通局はこのほど、地下鉄1・3号線(ブルーライン)に「3000」形電車の5次車=「3000V」形を導入すると発表した。ブルーラインに新型車両が導入されるのは約10年ぶり。2017年春から6両編成1本が運行を開始する。

発表によると、先頭部は従来の車両とほぼ同じ車体形状としつつ、ヘッドライトの形を変更。「精悍(せいかん)な顔つき」に仕上げたという。

側面はブルーラインのラインカラーである青を基調に「ヨコハマを象徴する海を連想させるデザイン」に。車体の横方向に伸びる濃淡2色の青帯を水平線に見立て、ドアの脇にはヨットの帆をイメージしたグラデーションを配置した。これにより海に浮かぶヨットを表現し、駅ではホーム柵の上をヨットが走るイメージになるという。ドアの斜め上にはカモメも配置した。

車内も青を基調したデザインでまとめた。ロングシートの袖仕切りは大型化し、アーチ型のポールも設置。ドア上には17インチワイドカラー液晶の車内案内装置を設置する。車両の連結部に設けるドアには「赤レンガ」や「ベイブリッジ」など、横浜の観光名所をアピールするイラストを描く。

このほか、省エネルギー化への取組みとして、高効率モーターを採用。ヘッドライトや室内灯などの照明をLED化する。

ブルーラインは、湘南台(神奈川県藤沢市)~あざみ野(横浜市青葉区)間40.4kmを結ぶ地下鉄線。同線で運用されている3000形電車は、1992年に完成した「3000A」形、1999年に導入された「3000N」形、2004年から運用されている「3000R」形、2005年に営業運転を開始した「3000S」形がある。最初に導入された3000A形は老朽化に伴う大規模な改修が行われる予定で、改修中は車両が不足する可能性があることから、3000V形の導入が計画された。

《草町義和》

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