航空自衛隊は13日、海外の空軍参謀を招いて国産機などの紹介を行う「空軍参謀招へい行事」を入間基地で開催した。東京ビッグサイトで行われている「国際航空宇宙展」に合わせて実施されたもので、空自や防衛施設庁が10か国の関係者を招待している。
今回の行事に招待されたのは10か国。航空自衛隊がアメリカ、フィリピン、カンボジア、インドネシア、モンゴル、ミャンマー、シンガポールを。防衛装備庁がタイ、フィリピン、ベトナム、サウジアラビアの関係者を招待している。いずれも将軍クラスで、司令官や副司令官が中心となった。
入間基地で行われた行事の目玉となったのは「『XC-2』輸送機への体験搭乗」で、XC-2が所属している岐阜基地からは体験搭乗用と、地上展示用の2機をこの行事のためだけに飛来させた。日本製の防衛装備品も他国へ販売や輸出ができるようになり、XC-2に関しては航空自衛隊のトップでもある杉山良行・航空幕僚長が自らセールスを行ったかたちとなる。
このほか、格納庫内には国産の「F-2」戦闘機、「T-4」練習機、「T-7」練習機を展示。行事の終盤では航空自衛隊の所属機の大半を飛行展示するなど、「航空祭に匹敵する規模」となり、内部は厳戒態勢だったが、基地の周辺には多くの航空ファンたちも集った。