【三菱 アウトランダーPHEV 試乗】先駆けとして登場して3年、今も高い競争力…鈴木ケンイチ

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三菱 アウトランダーPHEV
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三菱『アウトランダーPHEV』がデビューしたのは2013年のこと。当時、他にプラグインハイブリッドはトヨタの『プリウスPHV』があるだけで、市場にプラグインハイブリッドが受け入れられるかどうかは不透明であった。そこにプラグインハイブリッドを投入したのは、相当に勇気が必要であったろう。しかし、現在のプラグインハイブリッドの注目度を考えれば、先見の明があったと言っていい。

そんなアウトランダーPHEVのハンドルを久しぶりに握ってみたが、古びた感覚はまったくなかった。走りのスムーズさや力強さ、始動したエンジンの振動やノイズの抑え込みなどは、最新のライバルにもひけをとらない。約60kmのEV航続距離も立派なものだ。

また、今では当たり前になった「チャージ・モード(充電を行う)」「セーブ・モード(充電状態を現状維持させる)」というボタンが最初から備わっていたのも、アウトランダーPHEVがよくよく考えられて開発されたことが分かる。とはいえ、「EV走行」ボタンがないのは、残念なところだ。

また、HMI系が輸入車のPHEVと比べるとシンプルなのも世代が古いのが理由か。ただし、チャデモ式急速充電対応や100V・AC電源の1500Wまでの電力アウトプット、衝突被害軽減自動ブレーキなどを用意しているのも日本生まれながらの使い勝手の良さだ。PHEVとしての走りの良さを400万円以下の価格帯から得られるというコストパフォーマンスもアウトランダーPHEVの魅力のひとつ。

PHEVの先がけとして登場したのが3年も前だが、クルマ単体として見れば、今もライバルに対して高い競争力を備えていたのだ。

■5つ星評価
パッケージング:★★★
インテリア/居住性:★★★
パワーソース:★★★★★
フットワーク:★★★
オススメ度:★★★

鈴木ケンイチ|モータージャーナリスト(日本自動車ジャーナリスト協会会員)
新車のレビューからEVなどの最先端技術、開発者インタビュー、ユーザー取材、ドライブ企画まで幅広く行う。特に得意なのは、プロダクツの背景にある作り手の思いを掘り出すインタビュー。

《鈴木ケンイチ》

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