JR九州は9月15日、取締役会で普通株式売出しの実施を承認する旨の決議を行った。10月25日に上場される。
JR九州と鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)の発表によると、鉄道・運輸機構が保有しているJR九州株式(1億6000万株)を全て売り出す。このうち4000万株は海外売出しで、残り1億2000万株が国内売出しになる。
10月6日の仮条件決定、17日の売出価格決定を経て、10月25日には東京証券取引所に上場される予定。翌26日には福岡証券取引所にも上場される予定だ。
JR7社は1987年の発足当初、全ての株式を日本国有鉄道清算事業団(現在の鉄道・運輸機構)が保有。その後、JR東日本・JR東海・JR西日本の本州3社の株式が順次民間に売却され、2006年4月までに全株式の売却が完了している。
一方、JR北海道・JR四国・JR九州のJR三島会社とJR貨物は経営基盤が弱く、上場の見送りが続いていた。このうちJR九州は九州新幹線(鹿児島ルート)の全線開業などにより経営が好転。三島会社としては初めて上場されることになった。