JR東日本とジェイアール東日本物流の2社は9月15日、東京駅(東京都千代田区)で手荷物搬送サービス(ポーターサービス)を実施すると発表した。同駅の臨時手荷物預かりサービスを拡大し、駅構内や駅周辺の施設まで荷物を運ぶ。
発表によると、「シルバーウィークに旅行等で大きな手荷物をお持ちのお客さまが駅構内を容易に移動できるよう」(ジェイアール東日本物流)、期間限定でポーターサービスを実施。東京駅改札内にある臨時手荷物預かり所で利用者から預かった荷物を、JR東日本の新幹線ホームなどの駅構内や、駅周辺の指定された範囲の施設まで運ぶ。
事前に電話予約すれば、新幹線北乗換口や待合せ場所「銀の鈴」など指定された15カ所に職員(ポータースタッフ)が出向き、荷物を預けることもできる。
実施期間と時間は9月16~29日の8時から20時まで。利用料金は1000円。30kg・3辺合計250cmまでの荷物1個を運ぶが、30kg・3辺合計250cmの範囲内で一人が持てる物であれば、2個まで受け付ける。
ポータースタッフは赤い帽子やジャケットの制服を着用する。鉄道駅の構内で利用者に代わって手荷物を運ぶ業者(ポーター)は、日本では赤い帽子をかぶっていたことから「赤帽」と呼ばれていた。宅配便の普及などにより「赤帽」の配置駅も減少し、JR駅では2006年の岡山駅を最後に「赤帽」の配置がなくなった。その一方、2012年にはヤマト運輸が東京駅でポーターサービスを開始している。