視覚障害者にも「危険と感じる駅」…JR飯田橋駅は移設・改良工事がすすむ

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JR飯田橋駅
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日本盲人会連合が行った視覚障害者対象アンケートで、「危険と感じる駅」にJR飯田橋駅を上げる人が多いとわかった。厳しい曲線と勾配の上にある同駅ホームは、電車とのすき間も床の高さの差も大きい。こうした課題を解消すべく、ホームを新宿寄りの直線区間に移す工事が行われている。

JRが飯田橋駅改良工事に着手すると発表したのは2014年夏。ホームが曲線半径 R=300m の急曲線区間上にあり、列車とホームとのすき間が大きいことから、既存ホームの西200m付近の直線区間に移し、すき間を抜本的に解消。あわせて西口駅舎を建て替えるという内容だった。

現在のホームは、急カーブに加え、勾配もある。この付近の線路は、早稲田通りの下をくぐるように谷間ができ、その東側の坂道の途中にホームがある。中野方面電車の先頭車両付近は、33パーミルの傾斜の途中にある。

JRは今夏、神楽坂へと続く早稲田通りに面した三角屋根の西口駅舎を閉鎖し、日本歯科大学附属病院付近につながる「西口仮駅舎」を稼働させた。この関係で、西口仮駅舎の直下にある引込み線の線路も消滅。飯田町駅(貨物駅)の名残のひとつが仮駅舎や重機の“足場”になった。

青山一丁目駅転落事故を受け、事故現場の調査などを行っている日盲連は、「駅ホームのみならず鉄道駅全体の安全が確保できる対策を行うこと」「駅ホームでの歩きスマホを禁止すること」「視覚障害者の安全な移動について国民全体の理解を高めること」などを求めた声明を発信している。

《レスポンス編集部》

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