駅ホームの安全性向上のための検討会の初めての会合が26日午後、霞が関で開催された。安全技術部の浅野裕部長が、銀座線青山一丁目駅で15日に起きた死亡事故の概要を説明。ホームドア設置とホーム警備員の配置を見直すことを明らかにした。
ホームドアの設置については「現状で最短となる工程で計画しているが、再度精査し、一日でも早く設置できるように努力する」とした。各駅の設置時期についても、ホーム幅が著しく狭いなど構造上課題のある駅を洗い出して、優先することも決めた。ただ、当初計画している来年度の開始時期を早められるかどうか、またこの見直し後に事故が起きた駅で、いつホームドアが設置されるかも、これからの検討になる。
また、ホームドアが設置されるまでのホームの安全対策について、視聴覚障害者の利用の多い駅での増配置を検討するとした。対象駅は今後、決める。
東京メトロでは、あわせて「社会全体でお身体の不自由なお客様等を見守ることができるような風土を醸成する」ため、一般利用者に協力を呼びかけるポスター掲示や放送などを行う。