姫路モノレール開業50周年でシンポジウム 9月22日

鉄道 行政
姫路モノレールの電車が保存されている手柄山交流ステーション(旧・手柄山駅)。9月22日に開業50周年記念のシンポジウムが行われる。
  • 姫路モノレールの電車が保存されている手柄山交流ステーション(旧・手柄山駅)。9月22日に開業50周年記念のシンポジウムが行われる。
  • 唯一の中間駅だった大将軍駅のホーム。営業終了から半世紀近く閉鎖されていたが、8月13・14日に一般公開が行われた。
  • 大将軍駅の駅施設を内部に設けた高尾アパートはまもなく解体される。

姫路市は9月22日、姫路市営モノレールの開業50周年を記念したシンポジウムを開催する。開催時間は13時から15時30分まで。

姫路市営モノレールは姫路市が運営していた、姫路~手柄山間1.6kmのモノレール。手柄山で開催された姫路大博覧会の開幕から1カ月後の1966年5月に開業した。しかし、博覧会が終了すると利用者が大幅に減少。唯一の中間駅だった大将軍駅は1968年1月に営業を休止し、モノレール自体も1974年4月の休止を経て1979年1月に廃止された。

手柄山の地下に整備された終点の手柄山駅は、展示施設「手柄山交流ステーション」として再整備され、2011年4月にオープン。実際に使われていた電車などが展示されている。一方、大将軍駅の施設を内部に設けた高層建築物「高尾アパート」は、駅施設の部分を除いて近年まで使われていたが、老朽化が進んだことから解体が決定。8月13・14日の2日間、解体直前のイベントとして駅構内の一般公開が行われた。

姫路市の発表によると、シンポジウムは手柄山交流ステーションで開催。モノレールの導入を推進した石見元秀・元市長の息子である石見利勝・現市長があいさつを行い、続いて近畿大学理工学部の岡田昌彰教授による基調講演が行われる。パネルディスカッションでは石見市長のほか、廃線になった線路を使って軌道自転車を走らせている「旧神岡鉄道レールマウンテンバイク事務局」の田口由加子さんらが参加する。

参加は無料だが、往復はがきによる申込みが必要。締切は8月22日(消印有効)。姫路市はシンポジウムの開催によって「市民が、姫路モノレールの価値を再認識し、地域活性の原動力を生み出す機会になるように全国の鉄道遺産及び産業観光の情報交換を行います」としている。

《草町義和》

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