人工衛星を活用した農地調査サービス、パスコが開始

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「農地利用状況調査支援サービス」で提供する図面例
  • 「農地利用状況調査支援サービス」で提供する図面例
  • 近赤外画像。植物の緑葉は青領域と赤領域の波長を吸収し、近赤外域の波長を強く反射する光の特性を生かし、植物の有無を示す。左は4月、右は7月。
  • 葉色マップ。近赤外域と赤色域の反射率を解析し、植物の活性を示した葉色マップを作成する。左は4月、右は7月。
  • 農地利用マップ。作付時期を考慮し任意の2時期の人工衛星画像を用いて、作付前後の状況を比較、未利用地の候補を示した農地利用マップを作成する。

パスコは、人工衛星を活用した「農地利用状況調査支援サービス」を8月から提供開始した。

サービスは、人工衛星で撮影した調査年度の2時期の1.5m解像度の画像と農地地番図(農政機関から借用)を重ね合わせた調査用の基礎資料を、PDFファイルと現地調査用図面により提供する。調査用の基礎資料にはリモートセンシング技術を利用した、農作物を含む植物の強調表示(近赤外画像)の資料も提供する。これによって利用状況調査の効率向上を支援するもの。

4月~8月の間、日本全国を人工衛星で複数回撮影、撮影成果を保存しているため、8月からの調査開始時点の作付前の比較が容易にできる。作付け時期を考慮した2時期の人工衛星画像を用いて、作付前の状況と作付後の状況を比較して、農地利用マップを自動で作成する。

携帯性や保存性など、利便性を考慮し、PDFファイルを提供する。また、全域を任意の縮尺でレイアウトした管内図もPDFファイルで提供する。

《レスポンス編集部》

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