米国の自動車最大手、GMのシボレーブランドは8月1日、プラグインハイブリッド車(PHV)の『ボルト』の米国累計販売が10万台に到達した、と発表した。
初代ボルトは2010年末、米国市場で発売。GMの市販PHVの第一号車が、ボルト。累計販売10万台には、初代の発売からおよそ5年半で届いた。GMによると、米国で累計販売10万台を記録したPHVは、ボルトが最初という。
最新の2代目ボルトは2015年1月、デトロイトモーターショー15で初公開。2世代目となる新型ボルトでは、PHVパワートレインを一新。2モーターの PHVシステムは、現行比で電費効率をおよそ5-12%引き上げた。加速性能は、現行比で20%以上アップ。45kgの軽量化も図る。
また、二次電池は、韓国のLG化学と共同開発。蓄電容量は、現行比で20%向上させた18.4kWh。EVモード時の航続距離を、およそ80kmへ伸ばす。セルの総数は288から192へ低減。バッテリー単体重量も、13kg軽量化。さらに、発電用の直列4気筒ガソリンエンジンは、排気量を現行の1.4リットルから1.5リットルに拡大。新開発の直噴ユニットとした。
また、新型には、オンデマンドで作動できる回生ブレーキを採用。ステアリングホイールのパドルを操作することで、任意に回生ブレーキを作動できる。
米国EPA(環境保護局)が認定する換算燃費(EVやPHVに適用)は、106MPGe(約45km/リットル)。また、EVモードの最大航続可能距離は、22.5km。シボレーは、「最大航続可能距離は676km以上」と説明している。