国土交通省も「ポケモンGO」の開発者らに要請書簡

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石井啓一国交相(29日・霞が関)
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「東海北陸自動車道でポケモンGOをやっているうちに男性が高速道路内に立ち入る事案が発生した。高速道路会社も高速道路上にキャラクターを出現させないように要請したと聞いている。国交省も本日付で、同様の対応を行う」

石井啓一国土交通相は29日の会見で、ゲーム開発者の日本法人「Niantic,inc」」と「株式会社ナイアンテック」、ライセンス管理会社の「株式会社ポケモン」および「任天堂株式会社」の4社に対して、書簡を送ることを明らかにした。同省が関係者に対して要請するのは初めてのことだ。

国土交通省が管理する自動車専用道路は、全国で約2000kmある。例えば、神奈川県の保土ヶ谷バイパスなどは高速道路と接続する専用道だ。箱根新道のように国道のバイパスとしてつくられている区間もあるが、いずれも歩行者が立ち入ることはできない。「専用道に人が立ち入らいないような対応として、道路上に立たないとわからないような位置にゲーム上の設定をしないように要請する」と、道路局道路交通安全対策室は話す。

文書は道路局の路政課、国道防災課、環境安全課の3課長連名で発送された。具体的な要請内容は以下の2点。

「国土交通省の管理する高速自動車国道及び一般国道の自動車専用道路等の道路区域内及びその道路上から認識可能な沿道にポケモンが出現しないような措置を講じること」

「その他、国土交通省の管理する高速自動車国道及び一般国道の自動車専用道路等の利用者の安全に影響があると思料される事項への対応措置を講じること」

《中島みなみ》

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