【GARMIN fenix 3J Titanium 海外インプレ前編】海外初使用、その使い勝手は?

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オランダの風車が見える景色の中でも独特の存在感を見せるfenix 3J Titanium
  • オランダの風車が見える景色の中でも独特の存在感を見せるfenix 3J Titanium
  • 成田エクスプレスで空港へ。日本版ウォッチだが海外初使用に高揚感がある
  • ベルギーのホテルは電圧220Vだったが、なんの問題もなく充電できた
  • 時刻合わせはGPS機能を動作させるだけで現地の時間に修正された
  • プリインストールされたアクティビティから、これからやるスポーツを選択する
  • 郊外型ホテルは悠然と水をたたえた運河があって、ボートもできそうだ
  • 初日のバイクライドは距離7.51kmを1時間22分34秒で走る。平均時速は5.5kmだ
  • アクティビティボタンを選択するとGPSが補足を開始して地上のどこにいるかをチェックする

マルチスポーツトレーニング用GPSウォッチのfenix(フェニックス)シリーズの人気モデル、チタン製のベゼルと傷つきにくいサファイアガラスが採用された「fenix 3J Titanium」。タフなボディをした最新ガジェットは果たして海外でどんな使い方ができるのかを検証。

◆日本仕様は「日本語版」ではなく「日本版」

日本で販売されるGARMIN(ガーミン)社のGPSウォッチはモデル名の最後にJがつく。これは日本版という意味だと思うが、画面表示される文字が日本語対応になっているなど利用者の利便性を考慮したもの。一部には日本人ユーザーの要望に応えた特別仕様も機能追加されているようだ。さらには日本のJAXA(宇宙航空研究開発機構)が打ち上げた準天頂衛星初号機「みちびき」からの電波を補足。日本の真上から複数の衛星により測位するシステムなので、高いビルの陰や深い渓谷でも電波が途切れにくくなるなどのメリットもある。

登山においては日本百名山のポイントデータや日本全国に点在する山小屋の位置情報もプレロードできる。つまり日本で使うためにチューンナップされているので、日本語が表示されるだけの「日本語版」ではなく、日本人ユーザーによりいっそう便利な「日本版」という名称なのだ。だからといってほとんどの機能は世界標準であり、日本国内でしか使用できないというわけではない。

fenix 3J Titaniumの実力は日本の湘南地方でしっかりとインプレしているので(こちら)、今回はいよいよ海外へ。時刻を確認したり毎日の運動量を計測したりする程度なら一般的な腕時計やライフログバンドで十分なので、fenix 3J Titaniumの機能を最大限に活かした使い方をしてみたい。マルチスポーツトレーニング用GPSウォッチなのだから、海外だってアクティブにスポーツをやってみよう。たまたまの訪問先が自転車王国のベルギーとオランダだったので、やっぱりここはサイクリングに挑戦しようと思い立ったのである。

◆海外に持っていっても使い勝手良好

目的地に到着したらまずは時計の時刻を現地時間に合わせるのだが、GPSウォッチの多くは本体側に時刻を合わせる機能が装備されていない。じつはこれで問題ない。GPSウォッチとペアリング(データをやりとりすること)されたスマホやパソコンの時刻に自動的に合わせるシステムとなっているからだ。これまで海外に持っていったライフログバンドのGARMIN vivofitの場合は、パソコンのシステム環境設定で「日付と時刻」を現地時間に修正すれば、次に同期したときにGARMIN vivofit側がその時刻に修正するという段取りだった。スマホの場合は海外のネットワークを感知すれば、自動的に現地時間に合わせるのでさらに手間いらずだった。

ところがGPS機能を搭載したfenix 3J Titaniumの場合はもっと簡単だった。現地に到着してからGPS信号を受信するなんらかのアクションを起こせば、ガジェットは現地時間に自動修正されるのである。たとえばアクティビティからランを選択し、スタートボタンを押せばしばらくして現地の上空を飛ぶGPSからの電波を補足する。そうすると自動的に地球上のどこにいるかが算出されるので、時計も現地時間に修正されるのである。しかもサマータイムによるプラス1時間も織り込み済みのプログラムである。

充電は付属のクレードルで海外でも簡単にできるので、海外出張時にこれさえ忘れなければ問題ない。逆に言えば、GARMIN製品を取り扱っている専門店でなければ購入できないし、欧州のこういった店舗が在庫を常備しているとは期待できないので忘れないように。充電は変圧器なしで大丈夫なので、USBアダプターと変換プラグ(地域によって形状が異なる)があればホテルの部屋のコンセントからも充電できる。

◆ウォッチ+スマホで便利に

海外初使用のウキウキ感もあって、遊び心でウォッチフェイスをアプリ取得で変えてみた。Connect IQストアからウォッチフェイス、アプリケーション、ウィジェット、データフィールド(データ項目)をダウンロードしてfenix 3Jをカスタマイズすることができるのだ。やり方はそれほど難しくなく、スマホかパソコンでConnect IQストアにアクセスし、好みのデザインをダウンロード。こうして取得しておけば、次にスマホかパソコンをfenix 3Jと同期したときに取得したデータが送り込まれる。ウォッチフェイスの項目からダウンロードしたものを選択すればカスタマイズ完了。

fenix 3J Titaniumを海外に持っていくときは普段から使っているスマホを一緒に持っていくと利便性が高まる。データ転送などで同期するだけなら海外ローミングで高額を支払う必要はなく、ホテルやレストランなどの無料Wi-Fiを賢く利用すれば料金はかからない。同期はBluetoothでつながるのだが、スマホあるいはパソコンがインターネットにつながっていないとデータを送り込むことができないので、すくなくともWi-Fiをつなぐ必要があるのだ。スマホの「モバイルネットワーク設定」で「4Gを利用する」という項目のチェックを外しておけば、電波を介してインターネット接続してしまう海外ローミングの料金がかからないので安心。

旅先で保存した貴重なデータは適当なときにスマホに転送しておくといい。転送(同期という)のやり方は過去記事の通りだが、あらかじめ「connect.garmin」アプリをインストールしておくのが基本。それが完了している上で、Bluetoothをオンにしてfenix 3J Titaniumと手持ちのスマホのペアリング設定を済ませる。ここまでやっておけばアプリを起動してしばらくすると自動的に「同期」するので、あとはガーミン社が提供する「connect.garmin.com」というクラウドサイトで走行記録の閲覧が可能だ。

《山口和幸》

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