【スバル インプレッサ 新型】ヘキサゴンとコの字の組み合わせは今後のスバルの顔

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スバル インプレッサ B4
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スバルは今秋に発売を予定する『インプレッサ』を一部報道陣に公開した。5ドアの「インプレッサ スポーツ」と4ドアセダンの「インプレッサG4」の2種類のボディタイプがある。

現在スバルは新中期経営ビジョン“際立とう2020”のもと、ブランド力に力を入れている。その上位概念は、「安心と楽しさという価値をお客さまに提供すること」だとは、スバル商品企画本部デザイン部長兼商品開発企画部長の石井守氏の弁。

それを具現化するためデザインキーワードとして“DYNAMIC & SOLID(躍動感と塊感)を作成し、「デザインでお客さまの安心と楽しさを形にする」と石井氏。これは、スバル車全体に共通するもので、主に、プロポーションとスタンスを指している。

もう一つ“ヘキサゴン”と“コの字”というディテールがある。「これはどのスバル車を見ても、スバルの家族だとわかる顔の統一感を作るものだ」と話す。このヘキサゴングリルは、安心と楽しさの“安心”を表現。「スバルの6連星は6つの会社がひとつになったという歴史を指し、グリル一つ一つの角に、6個の会社のヘリテージが込められている」と説明。そして、「スバルが今までユーザーに提供してきた信頼を安心に絡めてデザインしている」と述べる。

更にヘッドライトのコの字は、「スバルは昔、飛行機の星形エンジンを作っており、クルマはそのノウハウを使って水平対向エンジンを作った。そのピストンの動きとスパークをコの字に込めている」という。

そして「インプレッサのフロントグリルにある水平のメッキはコンロッドの意味。また(飛行機の)ウイングにも見えるようデザインした」とし、これらにより、「低重心とワイド感も表現している」と石井氏。今後は、これらの組み合わせでスバルの顔にしたい考えだ。

なお、このヘキサゴンとコの字の組み合わせは、リア周りでも表現されている。石井氏によると、「ナンバープレートベースがヘキサゴンで、リアコンビランプがコの字になっている。フロントでヘキサゴンとコの字があり、それが後ろにまで突き抜けているというデザインの構成だ」と話す。

更に、ヘキサゴンに関しては、「現在デザイナーたちの間で隠れヘキサゴンを入れたいと検討している。まだ実現は出来ていないが、近々登場する予定の新型車には仕込まれるだろう」と明かす。これは、「我々が楽しんでデザインすることで、安心と楽しさの“楽しさ”の部分をユーザーに届けられると思うからだ。もし、我々が苦しんでデザインをしていたら多分その楽しさは届かないからだ」と語った。

《内田俊一》

内田俊一

内田俊一(うちだしゅんいち) 日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員 1966年生まれ。自動車関連のマーケティングリサーチ会社に18年間在籍し、先行開発、ユーザー調査に携わる。その後独立し、これまでの経験を活かしデザイン、マーケティング等の視点を中心に執筆。また、クラシックカーの分野も得意としている。保有車は車検切れのルノー25バカラとルノー10。

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