カーナンバー7のアウディ「R18」を駆り、WEC(世界耐久選手権)のLMP1-Hクラスに参戦中のブノワ・トレルイエが、マウンテンバイクでのトレーニング中に負傷、次戦ニュルブルクリンク6時間レース(7月24日決勝)を欠場することになった。
独アウディが伝えるところによると、トレルイエは脊柱を負傷したとのことだが、外科的処置なく治るもので、回復には数週間程度が必要になる模様。トレルイエはWEC第4戦ニュルを欠場し、アウディ7号車はA.ロッテラーとM.ファスラーの2名体制でのニュル臨戦になるという。
チームを率いるW. ウルリッヒ氏は、「彼の早期かつ完全な回復を願っている。次のメキシコでのレース(WEC第5戦・9月3日決勝)には戻ってきてもらいたい」との旨をコメントを発している。
フランス出身の39歳、3度のルマン総合優勝歴をもつトレルイエは、06年にフォーミュラ・ニッポン(現スーパーフォーミュラ)、08年にSUPER GTのGT500クラスでシリーズチャンピオンに輝くなど日本でのレース経験も豊富で、その熱い走りから日本のファンがとても多いドライバーだ。10月16日決勝のWEC第7戦富士には今年も元気な姿を見せてもらいたい存在。とにかく今は彼の早期完全復活に期待したい。